第5回日本クリティカルケア看護学会学術集会
会長 松月 みどり
(財団法人田附興風会医学研究所北野病院)
クリティカルな状況の患者は、病院内のICUやCCU、救命救急の場に多く存在しますが、急性期型の病院では入院期間の短縮に伴って、一般病棟にも多く存在するようになりました。今年度から実施されている看護必要度調査では、病棟全体の25%が重症患者である病院も少なくありません。さらに、在宅医療、緩和ケア医療の発展によって、在宅にも人工呼吸器をつけた患者が存在します。本学会はこれらすべての場における医療・看護について幅広く、実践現場における科学的根拠や技術方法論そして、学術的な分野の交流と蓄積を目的に発足し、5年目を迎えます。看護は実践の科学です。論文などの文字で表現している理論やエビデンス、知識、知恵、技術の実態は眠っています。臨床実践に活用して、はじめてその価値が活きてきます。
平成21年の第5回学術集会のメインテーマは『「生命の危機」−あなたの知識は臨床実践に活きてますか』としました。研究成果と臨床実践を結ぶ方法を探りたいと思っています。議論が活発に行われ、みなさまの更なる飛躍の鋭気が養われることを願っております。
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